丸紅コミュニティ株式会社
マンションを管理維持していく時、女性ならではの細やかな心遣いが必要なシーンは数多くあります。居住者の目線で、居住者が気持ちよく住める空間を作り出していく。そんな心配りを日々続けている女性管理員を紹介します。
平成5年2月入社。「サンビオラ五番館」の管理員に。月〜金/9時〜17時、土/9時〜12時勤務。
兵庫県宝塚市の「サンビオラ五番館」。1、2階が店舗でその上に40戸のファミリータイプ住戸がある。
入社3日目に「ダメだ。辞めよう」と思ったというのは、勤務歴10年のベテラン管理員戸田です。
「管理の仕事は清掃と帳面付けだけだと思っていたんですが、実際に始めてみたら、とんでもない。管理員は人と接するのが第一の仕事なんですね。居住者の方たちとどんな風に接していいかわからなくて、私には向いてないと思ったんです」
「このマンションは穏やかで優しい方ばかりだったので、幸い辞めずにすみました(笑)」と語る戸田ですが、キビキビした語り口ながら細やかな気配りも忘れません。マンションの理事会のある日は、「遠くからわざわざ足を運んでくださるのだから」と、業者のために宝塚名物のおいしいパンを差し入れます。
また、戸田自身に家族の介護の経験があり、「ここにイスがあった方がいい」「この時間は暗くて危ないから、電気を付けておいた方がいい」と、同じように介護をされている方や、お体が不自由な方の目線で物事を見ています。
「最初は、わからないことはどんな小さなことでもフロントマンに聞きました」手探りで工夫しながら務めてきた戸田の管理員としてのモットーは、「うるさいことはいわない」。
例えば、ゴミ。分別をしていないゴミでも、居住者に文句をいう前にサッサと自分で片づけます。
「ゴミの分別の仕方は、市の広報紙にもうるさいぐらい書かれているけど、それでも人間だから、ついついやっちゃうこともある。そんな時、私にガミガミいわれたらイヤじゃないですか(笑)」
規則だからといってただ正論を言うのではなく、まず居住者の皆さんが気持ち良く暮らすことのできる住空間を作ることが管理員業務の基本、と常に銘記して業務にあたるよう心掛けているそうです。
戸田の管理のせいもあって、「サンビオラ五番館」は築28年にも関わらず今もずっときれいなままです。