丸紅コミュニティ株式会社
高齢化時代を迎え、居住者の半数近くがシニア世代というマンションは、これからますます多くなるでしょう。一人暮らしや高齢のご夫婦世帯にとって頼りになるのは、遠方の親戚より近くの管理員。腕っ節が強くて人情に厚い、そんな世話好きの管理員を紹介します。
平成9年10月入社。奥様と共に「蓮根ファミールハイツ」の住み込み管理員に。月〜金/8時半〜17時、土/8時半〜12時勤務。
築27年の「蓮根ファミールハイツ」(東京都板橋区)。1号棟と2号棟合わせて283戸。
営業マンとして活躍していた菅谷が「蓮根ファミールハイツ」の住み込み 管理員になったのは、平成9年。時折、関西弁の混じる噺家さん口調にひきこまれて、ついついおしゃべりが長引いてしまう。そんな強力な話術と笑顔の持ち主です。「世間話をしていると、居住者の方の話し方や考え方、性格までだいたいわかってきますね」
このコミュニケーション能力を生かし、283戸の大規模マンションを管理しています。居住者830名のうち400名以上が50歳以上というシニア世代。ひとり暮らしの高齢者もいれば、お子さまたちが独立されていった熟年ご夫婦もいらっしゃいます。菅谷は妻と共に、一人暮らしの方には相談相手となり、お部屋の電球交換や力仕事など日々の生活の手助けに心をくだきます。
2年半前に行った大規模修繕工事では、段差のある共用部分をバリアフリーにしました。工事の際の騒音など近隣からのクレームも上手にさばいて、工事担当のゼネコンや理事長さんからも喜ばれ、大いに頼りにされたそうです。人情味あふれる世話焼きぶりは、まるで“蓮根の寅さん”のようです。
いつも笑顔の菅谷ですが、実は空手2段、柔道2段の腕前。ガードマンも務まりそうな猛者でありながら、パソコンで書類を作成したり、Eメールも操ります。言うなれば気は優しくて力持ちの管理員でしょうか。
ただ、高齢者が多いマンションに住み込むのは、健康管理も含めて神経の使い方も半端ではありません。ですが菅谷は、「それが苦労だとはまったく思わないですよ」。
セルフコントロール術の秘訣を聞くと、「管理員は“役者”にならなければいけません。腹が立ってもトコトン我慢する。居住者の方が気持ちよく暮らせるようにするのが何より大切。それが管理員の第一の仕事と認識していれば、基本的な挨拶や言葉遣い、何よりも大切な笑顔が自然と出てくるものなんです」
何より心がけているのは、どんなときもお客様である居住者には笑顔で対応すること。「それが“役者”です」
そうそう、「女に弱いのがたまにキズ」でしたっけ。蓮根の寅さんですから。