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写真:ファミール伏見 理事長 洞庭 隆雄様

当社の管理員・清掃員向け専用社内報「笑顔の達人」第19号(平成21年10月1日付発行)でファミール伏見の洞山理事長のインタビューを掲載しました。このたび同理事長及び理事会の皆様からご快諾を得ましたので、ここに転載させていただきます。本管理組合はマンションにおけるコミュニティ形成活動の模範として種々のマスコミにも取り上げられております。


理事長に聞く

マンション管理のモデルケースとして、マスコミに採り上げられることも多い「ファミール伏見」(京都市伏見区/280戸)。今回は、37年の歴史の中で築かれてきたそのノウハウについて、洞山理事長にお聞きしました。


写真:ファミール伏見 理事長 洞庭 隆雄様
ファミール伏見
理事長 洞山 隆雄様

ファミール伏見
管理員 三宅 志津雄(平成15年より本物件勤務)
写真:ファミール伏見 管理員 三宅 志津雄(平成15年より本物件勤務)
三宅- 去年、今年と取材されることが多いですね。
洞山- マスコミに採り上げられるようになってから、他の管理組合さんたちが話を聞きに来られますね。皆さんここの運営がうまくいっているのをうらやましいとおっしゃる。いろいろな問題もありましたが、そのときどきで皆で最善の方法を真剣に考えてきましたから、今があるのでしょうね。37年たち、確かに新しいマンションよりは不便な部分もあるかもしれません。でも、不便があったとしても、とても暮らしやすいマンションです。ここは「西洋長屋」だと思っています(笑)。スローガンは「100年マンション」。建物も人間関係もこのまま100年続いてほしいと思っていますね。そうでないと、普通のマンションになってしまいます(笑)。

三宅- その成功の秘訣はどこにあるとお考えですか?
洞山- 大きくは二つあると思います。一つは、「管理組合と自治会は一帯となって運営しなければならない」と早期に決定し、規約の変更をして自治会を管理組合直下の組織としたこと。管理費の中に自治会費が含まれていますし、ここが他の多くの管理組合さんと違うところではないでしょうか。多くの組合では、理事会と自治会がバラバラな動きをしていると聞きます。しかし、自治会がサークルやさまざまなイベントを開催し、マンション内のコミュニケーションを活発にしてこそ、理事会での活発な意見が出てくるのだと思います。同じマンションの住民であるとはいえ、顔を合わせたこともない人と、「自分たちのマンションをどう管理していこうか」などという難しい話をひざ付き合わせて話し合うことなど困難ですから。もう一つの成功のポイントとしては、理事会に対するアドバイザー組織を作ったことでしょうね。

三宅- 歴代の理事長や、理事経験者をはじめとする常任理事たちですね。
洞山- そうですね。通常の理事さんは1年交代ですから、管理に関する知識がない方が多い。理事会はマンションの有形の資産価値である建物や敷地の管理をする組織ですが、輪番制で回ってきた理事たちに「さぁ、やってください」と任せても多くの人たちにとってはかなり高いハードルです。ハードルが高すぎていやになってしまうこともあります。それを補完するのが任期のない「常任理事」たちの役割です。任期がないわけですから、その方々にはどんどん管理のノウハウがたまってきます。これはかけがえのない財産ですよ。

三宅- 洞山理事長は、今回が2度目の理事長となりますが、前回の理事長のときとの違いはありますか?
洞山- 前回…10年前は現役サラリーマンでしたから、アドバイザーの皆さんの存在はありがたかったですね。初めての体験でしたけど、「苦労をした」と感じたことがない。今は現役を引退して時間がありますから、理事長に加え、「行事委員長」「ファミール会会長」「新聞編集委員長」と4つを掛け持ちしています。それでも、みなさんが協力的なので苦労はないですね。

三宅- 「ファミール新聞」の発行がコミュニケーションの促進に果たしている役割も大きいですよね。
洞山- そうですね、「ファミール伏見」をこよなく愛していた方が自費で始められ、発行頻度も少なかったのですが、平成4年からは毎月発行しています。昨年200号記念号を発行することができ、京都新聞などでも採り上げられましたね。修繕工事やマンション内のイベントを写真と記事で紹介する。結構皆さん読んでくださっていますし、過去のものを見るとマンションの歴史が分かりますね。

写真:ファミール伏見 200号記念号   写真:ファミール伏見 200号記念号

三宅- 私は「ファミール伏見」は、居住者の方々のマンション管理に対する意識の高さが、他のマンションとは違うと思うのですが。
洞山- ここは、丸紅さんが手掛けられた初のマンションであり、京都市内で初の高層住宅。まだ「マンション管理はどうすべき」などと誰も言っていない時代に、第一期生としてこちらの住民全員が「マンション」という新しい住まいの管理を任されたようなものです。「自分たちが住む場所はここしかない。安心・安全を自分たちで築いていくんだ」という強い思いがありましたし、見本となるような恥ずかしくない管理をしていくんだという自負がありましたね。

三宅- イベントも盛んですね。
洞山- 竣工事は120人いたお子さんたちに餅つきを体験させたいと、当時の管理人さんがウスとキネを用意してくださって餅つき大会をやったのがイベントの始まりですね。夏は夏祭り、春も桜祭りをと、古紙回収でためたお金で桜の苗木を5本買って中庭で植え、花見ができるように育てたんですよ。10年もたつと立派に育ってくれて、昼はお子さんたちと一緒に桜の下でゲーム、夜は大人たちの酒盛り(笑)。

三宅- 8月22日、23日の夏祭りも盛大でしたね。
洞山- はい、遠方へ引っ越された方が祭りのために京都に帰ってきたり、居住者のお孫さんたちが参加されたりでとても賑やかでしたね。みなさんが楽しみにされているので、こちらも張り切りました。70歳近い実行委員たちは、大きな鉄板で焼きそばを焼くのも一苦労で、さんざん「疲れた」を連発していましたが(笑)。

写真:ファミール伏見 夏祭り   写真:ファミール伏見 夏祭り

三宅- 今後の課題を教えていただけますか?
洞山- ここでは若手の50代を理事会活動に入れていくことでしょうね。37年前にこのマンションを購入した30代、40代は60代、70代となっています。居住者の年齢をみても、現在は65歳以上が25%。このままでは、管理のノウハウを伝授していくことができません。まずは50代を行事に巻き込んでいくことから始めます(笑)。

三宅- 私どもへのご希望がありましたら教えて下さい。
洞山- 委託先、委託元という関係ではなく、一緒になって「ファミール伏見」の管理を行ってきたと思っています。今後、世代交代という新しい局面を迎えますが、今後も共に「ファミール伏見」を良くしていきましょう。

三宅- できる限りご協力して参ります。本日はありがとうございました。
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