
玄関扉を破損してしまったので自分で補修したいがよいか? |
私はマンションの居住者ですが、先日家具を家の中に運び入れる際に、誤って自宅の玄関扉の外側に傷をつけてしまいました。通路側であり大勢の目に触れる箇所でもあり、大変見苦しいので塗替え等したいと考えています。傷つけたのは自分の責任なので当然自己負担で塗替えをするつもりです。管理組合に負担させていないので問題ないと考えていますが、その場合でも管理組合に報告してから行なうべきでしょうか。 |
自分が傷つけた自宅の玄関扉は自分で補修する。一見当たり前のような話しですが、マンションでは若干の事情が異なります。それは、マンションの場合、自宅の玄関扉であっても、その補修に関してはさまざまな制限があるからです。 まずマンションの各戸の玄関扉は建物の外観の構成部分で共用部分に該当しますから、統一的美観保全の観点から「塗装」に関して制限されています。また、玄関扉の外側の損傷については「錠及び内部塗装部分を除く部分」は共用部分と規定されている関係から、共用部分にあたり個人で勝手に補修することはできないとも考えられます。 では、どのように対応すればよいのか。 まず補修費用の負担ですが、自認されているように破損を招いた原因者が区分所有者である貴方にあるということなので、これは標準管理規約の第21条1項にある「通常の使用に伴う」管理に関わる補修工事と言えますから専用使用権を有する者がその責任と負担で行うことになります。 しかし、共用部分の統一的美観保全を担う管理組合の立場からすると、こういった場合でも専用使用者に修繕工事を任せることは必ずしも適当でない場合もあります。ですから費用は専用使用者の負担としても、実際の補修にあたっては、管理組合にその損傷の状況を把握してもらい、適切な補修の仕方を決定してもらうような手続を踏むのが望ましいのではないでしょうか(統一的美観保全の観点から塗替は既存の塗料の材質や塗装の工程も既存のものと同一にする必要があるため)。 結論として、今回のご質問の回答としては、まずは管理組合に報告し損傷の状況を確認してもらい仕様を固めてもらった後、その仕様に則って補修を行うということになるでしょう。 |