マンションの駐車場は構造、作動方式等の違いにより主に次のようなタイプの駐車場が採用されております。それぞれの駐車場の特徴及びメリット、デメリットは以下の通りです。
| 特徴 |
メリット |
デメリット |
| ■平面式駐車場 |
いわゆる一般的な駐車場
(マンション内敷地を区画分けし駐車場として使用しているものをいう) |
・駐車するのに機械操作を要さず平易に出庫できる。
・駐車する車両の大きさや重量などに制限がない。(一部の大型車は除く)
・メンテナンス費用がほとんどかからない。 |
・マンションの敷地により駐車台数が限られるので、全戸数分駐車場が確保されていないケースが多い。
(公平性を期する為、抽選で毎年利用者を替えるケースもある) |
| ■自走式立体駐車場 |
自分の車両でスロープを走って2階、3階と上り、平面式と同様のスタイルで駐車するスタイルの駐車場をいう
(大型スーパーなどでよく見られるタイプの駐車場です。) |
・自走式であり駐車するのに機械操作を要さず平易に出庫できる。
・駐車する車両の高さ・車幅等の制限がない。 (一般的に、車高:2.1m、重量:地盤面及び土間床部〈主に1階部分〉は2.5t、構造床部〈主に2階以上〉は2.0tの制限がある)
(一部の大型車は除く)
・平面式と比較し、駐車できる台数が多い。 |
・設置するのに大きな敷地を要する為、大型マンション以外ではあまり採用されていない。
・大型マンションに設置されている為、全戸数分は確保できていないケースがみられる
・定期的なメンテナンスが必要になる。
(但し一般的な機械式駐車場と比較すると長期間メンテナンスしなくてもよい)。 |
■機械式立体駐車場<上下段式>
|
| 車両搬出用機器を2段または3段以上に配置し、その上に駐車する方式の駐車場。一般的には設備は地下ピットに格納されており、車両利用時には昇降機により車両を地上面に上げて出庫する。 |
・駐車できる台数が多い。
(全戸数分駐車場が確保されていることが多い)
・該当車両を保管場所より上下運動するだけなので、他の機械式駐車場と比較して短時間で出庫できる。
・地上面にある車両は機械の動作を必要とせず、平面式と同じ感覚で出庫する事が出来る。
・地下ピット内の車両の出庫には、鍵などを使い機械操作をする必要があるため、盗難の恐れが少ない。 |
・車両の全長・全幅・全高や車両重量または最低地上高などにより駐車できる車両に制限がある。
・出庫し利用する都度機械の操作が必要であるため、平面式駐車場と比較して手続き開始から利用するまでの時間がかかる。
・機械設備であるため、定期的な機器のメンテナンスを行う必要がある。 |
■機械式立体駐車場<縦横式(単式)>
|
| 車両搬出用機器を2段または3段以上に配置し、その上に駐車する方式の駐車場。機械式駐車場<上下式>は上下運動で出庫していたが、<縦横式(単式)>は機械が効率的に配列した車両搬出用機器を上下左右に運動させることで出庫する。これにより、より多くの車両を比較的小スペースにて効率的に保管することができ、また出庫にかかる動作も比較的楽である。なお、その形態より地上のみに設備がある「地上式」と地下に設備がある「ピット式」がある。 |
・駐車できる台数が多い。
(全戸数分駐車場が確保されていることが多い)
・「地上式」の場合、設備費用はかかるもののピット設置費用がかからないので、機械式の中では設置費用が安価である。
(但し「ピット式」はピット設置費用がかかる分高価になる)
・スペースを効率的に利用するので、比較的少ないスペースでも多くの車両を駐車できる。 |
・車両の全長・全幅・全高や車両重量または最低地上高などにより駐車できない車両もある。
・出庫し利用する都度機械の操作が必要であるため、手続き開始から利用するまで平面式駐車場と比較し時間がかかる。
・機械設備があるため、定期的な機器のメンテナンスを行う必要がある。
(機械の方式が複雑である為、メンテナンス費用は機械式駐車場<上下式>より高額になることが多い。 |
■タワー式立体駐車場
|
| 複数階に及ぶ駐車用建物の中に、車両駐車機器を垂直面内に複数配置、車両を使用する都度全車両駐車機器を循環させることでより多くの車両を駐車するスタイルの駐車場(駅前にある大規模駐車場によくこの形式の駐車場が利用されております。) |
・駐車できる台数が多い。
・車両の出庫には、鍵などを使い機械操作をする必要があるため、盗難の恐れが少ない。 |
・車両の全長・全幅・全高や車両重量または最低地上高などにより駐車できる車両に制限がある。
・出庫の都度、機械の操作が必要であり、また出庫するまでに時間がかかる。
・定期的な建造物及び機器のメンテナンスを行う必要がある。また、それに伴い月々の維持管理費が高額になる。
・比較的大きな建物となり、収納台数に比して設置費用がかなり高額になることや、マンションからの眺望を妨げるケースが多いため、通常のマンションで採用されるのは稀である。 |
上記表から考えると大型RV車と駐車するには、原則として車両の大きさや重量に制限がない平面式駐車場(一部の大型車では割り振られた駐車場区画より車両がはみだし駐車できないケースがあります)に駐車できるのが理想ですが、実際にマンション駐車場として採用されているのは、機械式立体駐車場タイプが最も多いようです。また平面式駐車場がある場合でも、マンションの駐車場の利用にあたっては居住者間の抽選で使用権者を決めることが一般的なので、大型RV車を所有していることを理由に平面式駐車場を優先的に利用できるわけではありません。一方、最近では機械式駐車場タイプでもRV車などの大型車が駐車できる仕様になっているものもあります。
そのように考えると、駐車場のタイプだけであなたの所有しているRV車が駐車可能かどうかを判断するのはきわめて難しいように思います。手間が掛かりますが、購入しようとするマンションが見つかった段階で、マンション販売会社に所有されている車両の全長/全幅/全高/最低地上高/車両重量等具体的な数字を見せ、駐車場が確保できるかどうか確認するしかないように考えます。
なお、車の屋根にキャリアなどのオプション設備をつけたり、改造し最低地上高を変更したりしていると、車両カタログデータでは駐車可能であっても、実際に駐車した際にサイズが合わず、車両や駐車設備を破損することもあります。
また車の前部から後輪中心までの長さによっては、全長が規定値内に収まっていても機械式駐車場からはみ出して実際には駐車できなかったり、駐車場の設備・施設や他の車両を傷つけたりすることがあります。
マンション販売会社に駐車場の確認する際には、こういった要素にも十分注意し相談してみて下さい。