
外壁塗装工事を計画された工事時期より延期したい |
私が理事長をしているマンションは今年で建築後9年が経過しました。管理会社が作成した長期修繕計画書では、築後10年目にあたる来年には外壁塗装工事を実施することになっていましたが、分譲時に設定された修繕積立金額がかなり小額だったため、修繕積立金残高が不十分であり、工事費用の借入を行なわないと計画通りの工事を行なえない状況にあります。一方マンションについても、際立った外壁の汚れや劣化も見当たらず、他の理事からもまだ外壁塗装はやる必要はないのではとの声もあります。 |
長期修繕計画とは、長期的展望に基づき、マンションの建物、設備、外構などの各箇所、部分について計画的に適切な時期に修繕を行なうための目安として作成されるものです。 なお、塗装面の汚れや劣化状態は目で見ただけである程度の現状確認は出来ますが、内部の傷み具合を正確に把握するのは困難です。 塗装層内部や塗装層の下地への付着力、さらには下地の躯体表層部(コンクリート面)の劣化状況を把握してからでないと、外壁塗装工事の適切な施工計画は立てられません。また大型の構造物の場合は、同じ施工であってもその場所によって劣化状況が大きく異なる場合があるので、部分部分で施工方法が異なることもあります。 1.簡易診断 2.目視及び機械による診断 1)中性化検査 2)タイル・塗膜付着力検査 「簡易診断」は、比較的簡便且つ安価な割に信頼性が高い検査で、マンションの全般的な劣化状態を把握するには適しています。まずはマンションを日常的にケアしているマンション管理会社にこの簡易診断を依頼してみてははいかがでしょうか。 いずれにしましても、外壁塗装工事はマンションにとって多額な費用を要する工事となるので、例え長期修繕計画において工事を行う時期に差しかかっていたとしてもそれだけで判断せず、上記のように綿密な診断を行い、現状の問題点や工事の緊急性、必要性について客観的な情報を収集し、組合員を交えて十分検討した上で実施の可否や時期を判断した方がよいでしょう。 |