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地震対策がしっかりとしたマンションの見極め方は‐マンションに関するQ&A

マンション管理Q&A

Vol.11 地震対策がしっかりとしたマンションの見極め方は

地震対策がしっかりとしたマンションの見極め方は

マンションを購入しようと思い、色々な物件の資料を取り寄せ検討している最中です。
その資料の中に「免震構造」という言葉がありますが、これはどういったもので従来の地震対策とどのような違いがあるのでしょうか?
最近地震が多いことから、マンションの地震対策が非常に気になりますので、教えてください。

昔から日本は地震大国として知られており、ここ数年でも兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災:1995年1月)や新潟県中越地震(2004年10月)、宮城県南部地震(2005年8月)などの大地震が発生し物的、人的双方で大きな被害を被っています。従って、これからご自身が購入されようとしているマンションにどの程度の地震対応・対策が採られているか、強い関心をお持ちになっていることは良く理解できます。

従来、日本のマンションは「新耐震基準」(昭和56年より施行された「建築基準法施行令」を反映したもの)に準拠して作られてきました。
この基準は地震の揺れに耐えられるよう構造の基準(適正な柱や梁の本数や太さの維持・筋交い・耐力壁の設置など)を定めたもので、建物自体が地震で生じる揺れに耐えることで人命を保護することを目的として作成され、現在でもマンション等を構造設計する際の基準となっています。
ただ、この「新耐震基準」は建物自体が揺れに耐えるようにするための設計基準であるため、建物の揺れそのものを抑えるという発想はなく、その結果家具の転倒や窓ガラスの飛散による人的被害や内装、機器などへの物的被害を被る恐れがありました。

そのために、「新耐震基準」で定められた構造基準を満たした上で、上記のような被害を防ぐための建築構造が開発されてきました。そのひとつが「免震構造」です。

「免震構造」とは、建物と地盤の間に免震装置(積層ゴムなど) を設置することで、地盤から建物への振動の伝達を緩和し、上述のような被害を軽減するような構造・装置のことです。具体的にいうと、免震装置により地震の激しく早い揺れを、大きな船にのっているような緩やかな揺れに変換することで家財への揺れの影響(転倒や散乱など)や揺れることによる構造へのクラックなどの建物自体への直接的な被害を抑えようというものです。

 

一般的に「免震構造」のマンションは、従来の構造のマンションと比べ地震の被害を軽減できるというメリットがありますが、一方で免震装置が比較的高額なため結果的にマンションの購入価格自体も若干高くなる、定期的に免震装置のメンテナンスを行う必要がありその費用がかかる、というデメリットもあります。

なお、最近では「制振構造」(制震構造ともいいます)といわれる新しい建築構造も採用されてきております。
これは地震動のエネルギーを建物本体に組み込んだエネルギー吸収機構により吸収することで地震による振動を抑制し、地震の被害を抑制しようというものです。
具体的には、建物に組み込まれたダンパー(外部から加えられた衝撃や振動を摩擦や粘性液体などを用いてコントロールする装置)で地震の揺れを吸収することで、直ちにその揺れを抑えるものです。
「制振構造」では揺れの影響を抑える効果は「免震構造」ほどではないものの、建設費用が「免震構造」と比べ安価に抑えられるためマンション価格が比較的には安く、装置のメンテナンス費用が「免震構造」ほど高くない、といったメリットがあるようです。

以上、「免震構造」などマンションの耐震工法の一般的な内容について記載しましたが、注目を集めている分野で技術的にも進歩が目覚しい分野であり、最近はさらに上記のようなデメリットを解消する新技術も開発され、さらに耐震性の高いものも実現しつつあるようです。
上記に書いた構造・工法の特徴はあくまで参考にして、購入を検討されているマンションの販売会社にそのマンションの耐震対策について質問をされてみてはいかがでしょうか。
実際に採用されている耐震工法のメリット・デメリット、また維持管理にかかる費用などについても具体的な話が聞けるので、ご購入の検討条件として有益だと思います。

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